沖縄・宮古島の南十字星
2015年5月16日に宮古島で撮影した南十字星、2016年の再訪時の星空、宮古島の風景をまとめた写真記録です。
南十字星の中心はおよそ赤緯−60°。北緯約25°の宮古島では、真南に来たときでも高度は計算上5°ほどしかなく、水平線のすぐ上を低くかすめるように見えます。春から初夏の宵、南の視界が海まで開けた場所で、雲のない一瞬を待つ——それがこの島での南十字星観察です。見つける目印は、すぐ東側に並ぶケンタウルス座のα星・β星(ポインター)。似た形の「にせ十字」もあるので、この二つの明るい星から辿るのが確実です。
みなみじゅうじ座は、全天88星座の中でいちばん小さな星座です。十字をつくる4つの星のうち、足もとのα星アクルックスは1等星——小さくても存在感があります。とはいえ高度5度は、腕をいっぱいに伸ばした握り拳(約10度)の半分ほどの高さしかありません。低空では星の光が大気の層を長く通り抜けるぶん暗く霞み、水平線のわずかな雲にも隠されます。だからこの島での観察は、南の水平線まで遮るもののない海岸を選び、透明度の高い夜をねばり強く待つことから始まるのです。
2015年5月16日の南十字星
宮古島で撮影した南十字星の写真です。写真内のケンタウルス座やさそり座も探してみてください。南十字星は南の空の低い位置に見えるため、南側の視界が開けた安全な場所を選びます。
2016年、再び宮古島へ
2015年ほどの快晴ではありませんでしたが、2016年にも南十字星を確認できました。同じ島でも、年と天気で空はまるで別物になります。低空の星は雲ひとつで隠れてしまうので、確認できたこと自体が収穫でした。
おまけ:宮古島写真集
星を待つ旅は、昼の島の時間とひとつづきです。サンゴ礁の海や夕景も、同じ遠征の記録として添えておきます。















